現在、アメリカではスマートスピーカーが急速に普及し始めています。最初に製品化したのはアマゾンで、現在のシェアでも他を圧倒しているのです。米Business Insiderが昨年12月28日付の記事で伝えたところによれば、アマゾンのスマートスピーカー「Echoシリーズ」は、2015年に240万台、16年にはさらに520万台が販売されたということです。アマゾンはEchoを支える音声認識技術の「Alexa」を積極的にライセンス提供していて、Echoと同じようにAlexaが搭載された機器は、すでに1000種類以上あると言われています。グーグルの「Google Home」などはまだEchoの数分の1しか売れていないという情報があり、スマートスピーカーというジャンルそのものはアマゾン一人勝ちの様相となっているのです。グーグルは、Google Homeの中核技術に「Googleアシスタント」を使っています。日本語版のAndroidにも、先日より提供が開始され、今後はテレビ向けにも提供される予定です。Android TVをOSに採用するソニーは、「グーグルが提供を開始すれば、テレビの側ではすぐに使える用意ができている」と話しています。アマゾンは日本語化の予定を公表していませんが、グーグルは年内にGoogle Homeを日本市場に投入する予定です。そのため、日本ではLINEが提供を予定しているスマートスピーカー「WAVE」と、Google Homeがまず国内市場に出てくることになりそうです。